AKiTiO Node Titanを使いモバイルノートをコアに環境を構築

今使っているモバイルPCは第11世代のCore i7-1165G7ですので、ゲームやイラスト用途で外付けGPUが必要になることはそうそうないのですが、VRやフライトシミュレーター系にはさすがにツラいこともあり、また技術的好奇心からも外付けGPUとモバイルノートの運用はどんなものか?と試したくなり購入しました。
以下購入したGPU BOXとビデオカードです。

GPU BOX

www.akitio.jp

ビデオカード

www.kuroutoshikou.com

AKiTiO Node Titanを選んだ理由は、サポートに確認してGPD WIN3で動作確認が取れていること、あと同価格帯同様の製品の中でもキャリングハンドルがついている機体ということで(造りもしっかりしておりこれを選んで正解だったなと個人的に)。
ビデオカードは昨今の供給事情と価格とのバランスによる妥協が半分、残り半分は外付けGPU BOX経由となるとThunderBoltの帯域である40Gbpsに縛られる為、あまり無理して高いものを買っても頭打ちになる可能性が高いことからです。
メインに繋げて使用するつもりのPCはちょうど一年前に購入し、Windows 11を適用済みのdynabook VZ/HRです。こちらは以下のスペックの通りThunderBolt4に対応した機種となります。

dynabook.com

まずAKiTiO Node TitanとVZ/HRを直接付属のThunderbolt3ケーブルで繋ぎOSを起動、するとOS側で初期ドライバを組み込みなにもせずとも外付けでRTX2060を認識。その後Geforce EXPERIENCEをダウンロードしインストールしてNVIDIAの最新ドライバを入れました。

バイスマネージャーとタスクマネージャーからは以下のように見えます。

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また画面出力ですが、RTX2060側にモニタを接続しなくても、VZ/HRの内蔵モニタへの出力でRTX2060側に処理を任せることができます。このあたりどちらのビデオチップに負荷がかかっているかはベンチマークなどを動作させてタスクマネージャをみることにより確認することができます(先の例でいえばGPU1側に負荷がかかっていれば2060を使用していることとなります)。

またGeforce EXPERIENCEを入れるとタスクバーにNVIDIA GPU活動というアプリが常駐します。以下の通り現在RTX2060側を利用しているアプリを確認でき、ここから外付けGPUの接続や解除が行えるようになります。

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それからWindows上の設定から、どのアプリでどちらのGPUを使うか設定することができます(画面はWindows 11)。ただWeb上のナレッジをみると、3つ以上はちゃんと出てこないことがあるようですが…。まぁそのような構成は稀でしょう、たぶん。

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実際どの程度のパフォーマンスなのか?ということで以下同じ設定で FF14ベンチの「FINAL FANTASY XIV: Shadowbringers Benchmark」を解像度FHDで同じ設定で実行した結果となります。

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見ての通り自作機のi9-9900K+RTX2060Super並というか、ほぼビデオカードの性能差まんま?となりました。他のベンチマークなど取ればもっと違った傾向が見えてくるとは思いますが、ぶっちゃけそこまで比較しても体感わかるかどうかわかりませんので。

それから最終的な接続は以下のとおり。机上に置く場所を確保できませんでしたので、AKiTiO Node Titanは足元に置き、Activeな2.0mのThunderBolt4ケーブルで接続しています。

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ちなみに使用したThunderBolt4のHub(ミニドック)とケーブルはこれ。

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基本的にThunderBoltでPassiveケーブルは1m未満となりますので、高価なActiveケーブルを使うことになりましたが、ケーブル一本でホットプラグも出来る個人的に理想的な環境ができました。

ここまでできれば、そのうちデスクトップではなくモバイルノート環境へメインの環境を移行してもいいかもしれません。