あたりのおはなし

 絵の描き方で顔に十字を描いてあたりをつけるって話がありますが、このあたりの時点で崩れていると、完成した絵もグダグダになりやすいかと。ということで自己流のあたりのお話。


 あたりをつけていいことは、全体を簡単な形で表現するので、顔の大きさと体のバランス、そして間接の位置から手足の長さまで、そういう全体のバランスをとりやすいことにあるかと。

 ↑の絵はざっと描いたあたりですが、まず頭を描き、頭の大きさと向きが決まれば、それにあわせて頭身を決めて胴体を、胴体の大きさと位置が決まればそこから各間接の位置が、そして間接の位置が決まれば、手足が出来上がる、そういう感じで描いてます。

 で、各手足の位置と長さですが、肩口や股間など根元は決めやすいので、そこから肘と膝の位置を割り出します。自分の体で見ればわかりますが、肘はだいたい腰の付近、膝は曲げると胸のあたりに来ますから、そこを胴体から目安ととって位置を決め、手や足の先はさらに肘や膝から同じように目安をとれば、それほどバランスは崩れないかと。

 んでもってなんでこんなことをいきなり書いたかと言えば↓

はてなブックマーク > スランプの抜け出し方 - Attribute=51

よくやる顔の十字線なんかも、あれをやってしまうとかえってバランスがとれなくなってしまうという妙な悩みがあったりもします。

 いきなり脳内で構成できて、そのまま描ける人はいいんですが、それが出来ない人はこうやってあたりをつけたほうが、まぁバランスはとりやすいかなと。それに例えばですが自転車に乗ったとことか、そういうモノとのからみを描く場合にも役立ちます。自転車の話で言えば、自転車を先に描き、それに合わせて手足や腰から(その乗り物の接点から)あたりをつけてけば、そうそう崩れた絵にはならないかと(←で描いたの)。

 ↑の発言のように、あたりをつけるとバランスが取れないなんて話は、おそらくあたりをつける意味をわかってないで、絵を描く方法論で描いてるだけじゃないかな?と思ったわけで(経験談

 ちなみに紙に描いてスキャナ取込みですが、コレ元のペン入れなどをした線画がうまく、そしてきれいに描けてないと、結局取り込んでからゴミ取りや修正したくなったりして、最初からタブレットで画面直描きと変わらなかったり、かえって変な手間が増えたりしますんで、まぁそこらは一概に全部が全部いいとは言えないかと(現に今は全部画面に直描きしてる>自分)。