アプリケーションエラー例外コード: 0xc0000005で起動できない

某ゲームが第9世代のCore iでは起動できるのに、第11、12世代のCore iのPCでタイトルの例外エラーが出て起動できない現象が出てました。
メーカー違いでも出てるので、機種依存でなくCPU依存らしい…とこまではわかりましたが、Webで検索してもなかなかヒットしないもので放置状態でした。
ある時、ふと思い立ち、メーカーサポートに問い合わせ…したらわりとあっさりと対策を提示してくれました。

www.intel.com

このインテルのドキュメントにあるとおり、第10世代以降のCore iで持っているSHA拡張が、古いバージョンのOPEN SSL系のモジュールだと不具合だすようで、その中にはUnrealエンジンも含まれており…というオチ。応急策としてはこのドキュメントのとおり、

set OPENSSL_ia32cap=:~0x20000000

環境変数をセットすると確かに回避できました。
※アプリケーションの実行環境によっては、setではなくsetxでそのPC全体にかけないとダメなことがある模様

アプリケーションエラーの内容やそのゲームタイトルではいくら検索しても、解決方法を見つけることが出てきませんでしたけど、この対処のコマンドで検索するとDellのサポートで仮想現実(VR)系アプリで不具合出るということでナレッジを見つけることが出来ました。

www.dell.com

これ見ると、開始時だけネットから切断すればいけたのかなぁと。ただSteam使ってたから、そういう考えには至らなかったなぁ。

この不具合はUnrealエンジンでは4.22以降で改善されているらしく、推奨はアプリケーション側でちゃんと新しいエンジンに対応してね、ってことらしいんですけども、問い合わせた某ゲームはこのコマンドの提示で終わってて、改修の予定ないとか。
いやまぁもうパッケージ販売などでもう終売して何年か経ってるならまだしも、未だにSteamで普通に売ってて、インテルのドキュメントの日付からして2019年から判っているのに、この第10世代以降Core iにおけるアプリケーションエラーについてはなんのコメントもなし、問い合わせないと提示しないって今時すげぇ思いましたけどネ。

ということで、他にもメンテナンスが止まっているようなアプリケーションでは、新しいPCに買い換えたらこの対処が必要になることがあるかもしれません…?