地震のときのコト

備忘録もかねて。

発生時は、会社でふつうに仕事してました。そのときは、ビルの8階だから、こんなにひどい揺れなのかなとかちょっと思いましたが、それでも、書類が散乱し、袖机も勝手に動くような揺れは、今まで体験したことのないものでした。

ネットでのニュースやケータイのワンセグなどでみると、大きい地震だったことがわかりましたが、たしか最初はそれでもM6だか7くらいの表示だったもので、それほど心配していませんでした。しかし余震の大きさや、時間経過につれて入ってくるニュースなどで、津波被害などもわかってくると、だんだんこれは大事じゃないか、ということがじわじわと感じ始めました。

この時点で、携帯メールで家族に確認メールをとばし、時間が過ぎてくると友人にもとばしておきましたが、このころから、やや繋がりづらいと思うものの、自分が行ったパケット通信T-01Aiモード含めてまったく繋がらないことは、まずありませんでした。

このころから、電話はほぼ繋がらず、仕事はほぼ開店休業状態。交通機関はほぼ止まり、復旧のめどは不明とか、JRは終日動かないとかいう情報が入り始め、終業時刻のころには、帰宅を自分を含め迷っている人と、もうさっさと歩くなりして帰る人、そしてとりあえず会社外の飲み屋などで時間をつぶしながら様子見の人とで分かれている感じでした。

とりあえず、だいたい家族や友人は無事ということはわかり、安心できたものの、交通情報みると、歩く以外の選択肢がない状況で、様子見を決め込んで、会社に泊まること前提でいました。そうやって、席で情報を眺めつつ時間をつぶしていると、総務から非常食の配給。パンの缶詰と長期保存対応のカロリーメイトとミネラルウォータをもらい、空腹を満たすことはできました。パンの缶詰が、わりとおいしく、またこのころには、買い物に行ってきた人から、ほぼコンビニなどはモノがないことを教えてもらっていたので、非常に助かりました。

そして深夜近くに、なんとか家から10キロくらいのとこまで電車が復帰していることがわかり、だいたい知らない場所でもないし、T-01AGPSもあるし、10キロくらいなら歩けるだろと考えて、2時ごろに会社を出発。電車は待ち時間がややあったものの、情報通り動いており、無事に目的の駅まで3時半ごろに到着できました。そしてそこから、T-01AGPSGoogleマップをあてにして歩き開始。やはりつけっぱなしだと、電池の減りが速く、帰りつくまで持つかあやしかったので、分岐点と途中の位置確認程度にするよう、電源を切りながら進みました。半分くらいのところでコンビニをみつけ、そこでチキンカツサンドを購入。非常食である程度満たされていたものの、それでもこういったふつうの食事がちょっと食べたくなり、また食べたことで、結構また歩く気になれました。

最初の一時間は、わりと快調だったのですが、一時間をすぎ、一時間半に近くなってくると、足に結構痛みが。歩きなれていないせいですかね、今もちょっと痛いのですが、そのせいでちょっと辛くなってきましたが、そのころになると、土地勘のある場所まできていましたので、もう少しだとふんばって駅から二時間で家に到着できました。

家に帰りつくと、一階はほぼなんともなく、一番ひどかったのは二階の自分の部屋とのこと(苦笑。ただそれでも、予想していたアルミラック上のフィギュアが落下、壊滅とかではなく、それらもちょっと落ちたり倒れただけで、破損は少なく、落ちていたものも、多少本とか積んでいた箱が散らばっていた程度で、PC類は無傷でした。

あとは風呂に入り、仮眠をちょっととり、土日はだいたい家のコトや崩れた部屋の整理を。余震の心配もあるので、崩れたものなどを中心に、高く積まず、低く広くし、フィギュア類も落ちたものを中心に、箱にまとめて落ちやすそうなものは保護状態にしておきました。当分はこの調子かなと。

今回、手持ちにGPSスマートフォンと、LED懐中電灯を持っていたのが、助かったなぁと。懐中電灯は日ごろから持っており、これは会社のビルの非常階段が窓もないもので、停電時などに非常灯もないような状態になると、出ることもままならないことも考えられるので、用意してましたが、今回の帰り道、街灯も少ないところだと、徒歩は危ないとこもあったので、非常に役立ちました。またT-01Aも電池のもちが悪いという頼りないとこもありますが、それでも現在位置をほぼ正確に把握できる手段として、かなり役立ちました。

これから関東は、輪番停電もあり、節電が呼びかけられている状態ですし、また余震の心配もある状態なもので、この分だとまた明日からの通勤と仕事でも、どういう状況になるかわからないかなと不安でもあります。ただまぁ、こういう状況だと、心配してもしょうがないので、仕事にしても、私生活にしても、手持ちのものをうまく使い、目の前の状況に冷静に対処していくしかないのかなと。